マネー誌のアメリカ経済の取材でフロリダに来て、2日目です(記事は来月21日発売号に4ページ掲載予定です)。
天気は相変わらずの晴天。昨日とは変わって日差しも強く、半袖で歩けます。ネイプルズ(Naples)という街のコンドミニアムを視察しました。
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例えば写真の物件は、サブプライム前に40万ドル以上したのが、今では8万ドル以下。8割以上値下がりしています。と言っても、物件自体には何の問題も無く、管理の行き届いた物件です。このような物件の家賃は月900ドル程度。日本円で8万円です。不動産業者の方曰く「これはローエンド物件(所得の低い人向け)。世帯年収4万ドル(300万円台半ば)の共働き夫婦が借りる物件」と言っていました。
確かに、年収300万円台なら、8万円の家賃は妥当と言えます。しかし、その暮らしのレベルはかなり高いのに驚きます。
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部屋は新品同様にリノベーションされ、ベッドルームは3つ、バスルームは2つあります。家の前に車が置けて、敷地内にテニスコート、ジム、そして屋外プールがあります。部屋からは湖が見渡せる素晴らしい眺望。ベランダで座っているだけで気分はリゾートです。
日本で家賃8万円でこんな生活が実現できるのでしょうか?少なくとも東京では不可能です。東京で家賃8万円なら3ベッドルーム(3LDK) どころかワンルームになってしまいます。しかも駐車場も付いていません。
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東京は無理だとしたら、地価の安い地方ではどうでしょうか?今度はそんな物件が存在しません。賃貸でリゾート地に暮らしているような物件がわずか10万円足らずで借りられる。しかも年収400万円以下で実現できるのです。
東京に住んでいる年収1500万円のビジネスパーソンで、これより豊かな住生活を実現できている人はいるのでしょうか?私の知る限り誰も知りません。
休日だったせいか、敷地内のプールにはたくさんの人がいました。東京にあるシティホテルのプールのような豪華な施設で冬にも関わらず、楽しく過ごせる休日。
東京であくせく働いていることが何だか馬鹿馬鹿しく思えてくる豊かなアメリカンライフを目の当たりにして、日本の劣悪な住環境はどうしたら解決できるのか考えてみました。
結論は、残念ながら日本を脱出すること以外、思いつきませんでした。
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