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壮大、雄大などという言葉ではとても形容できない想像を絶する空間と、数億年という途方もない歳月が造り上げたこの大自然の造形美は、地球上のいかなる場所にも存在し得ない 「巨大な時空キャンバスに描かれた芸術」 といってよいだろう。
世界各地には観光客をガッカリさせるような著名観光スポットが少なくない中、このグランドキャニオンだけは例外だ。これを見て感動しない者は千人に一人もいるまい。
眼下に広がる偉大なる光景を目の前に呆然と立ちつくす者、感動のあまり涙を流す者、今までに体験したことのない驚きに誰もが言葉を失うことだろう。そして写真などからは想像し得ないグランドキャニオンの不気味なまでの静寂とオーラに包まれたその巨大な空間の中に身を置くと、人間の一生のはかなさを感じると同時に、地球という惑星の偉大さと人類誕生の奇跡などをなぜか再認識させられてしまう。
老若男女、国籍、人種を超えて感動できるこのグランドキャニオンはまさに地球という惑星の遺産といっても過言で� ��ないが、そんな 「大自然の象徴的存在の観光スポット」 が、「人工都市の代表・ラスベガス」 の近くにあるところがなんとも奇妙で不思議なコントラストを形成している。そしてそのコントラストを体感することこそラスベガス観光の最大の醍醐味といってよいだろう。
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グランドキャニオンといえばその観光の目的地はサウスリム(南壁)が一般的だが、ラスベガスはそのグランドキャニオンサウスリムに最も近い大都市、つまりグランドキャニオンへのゲートウェイ都市だ。それでもその距離は東京と大阪ぐらいの隔たりがあり (空路での直線距離はもう少し近い)、陸路でのアクセスは決して容易ではない。
したがって最も一般的なアクセス方法は航空機を利用した日帰り観光で、多くの場合、航空便と現地でのバス観光がセットになったパッケージ型オプショナルツアーとして販売されている。事実、初めてラスベガスを訪れる日本からの観光客の約 80% はグランドキャニオンを訪れているが、その内の約 90%は航空機を利用したこの種のツアーに参加する形でグランドキャニオンを観光している。
もちろんレンタカーでドライブを楽しみながらのグランドキャニオン訪問もまた格別だが、移動だけで片道 5時間もかかってしまうところが短期旅行者にとっては大きな障害となっている。また陸路の場合 "障害" は距離だけではない。グランドキャニオンサウスリムは海抜 2000メートルの高地にあるため、冬季は降雪も大きな障害となる。現地の管理が行き届いているため、かなりきちんと除雪されるが、訪問直前の晩や早朝に降雪があると、タイヤチエーンが必需品になるばかりか、天候によってはアクセス不能という場合も少なくない。
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標準的な空路でのツアーにおける飛行時間はラスベガスから片道約 50分。現地到着後は観光バスにて数ヶ所ある絶壁上の展望スポットを訪れ、そこから眼下に広がるグランドキャニオンを眺めることになる。その間にランチなどを取ったりするため (多くの場合このランチもツアー料金に含まれている)、現地における滞在時間は約 2〜3時間程度になるのが普通だ。帰りは同じ飛行機でまたラスベガスへ戻る。
なお、現地で地上に降りずに飛行機から下界を見てそのまま空中で Uターンして戻ってきてしまう短い簡易ツアーもあるが (日本の旅行業界ではこれを 「半日ツアー」 と呼び、現地に着陸するツアーを 「1日ツアー」 と呼んでいる)、よほど時間がない者以外は利用すべきではないだろう。なぜなら、あの荒涼な世界とそこに漂う不気味なまでの静寂を肌で感じてこそグランドキャニオンを訪れる意味があり、エンジン音のやかましい機内からの見学では偉大なるグランドキャニオンの畏敬が伝わってこないからだ。やはりグランドキャニオンは絶壁近くの大地に足をおろしてゆっくり眺めたいものである。
ツアーの料金は、飛行機の往復運賃、現地での観光バス代、ガイド代、ランチ、ラスベガス側の空港と宿泊ホテル間のバス送迎、これらすべて込みで $280〜$320 ぐらいが相場だ。航空会社によってかなり価格に幅があるが、この価格差は航空機の機種のグレード (双発機か単発機か、下界の景色を見やすい高翼型か通常型か)、パイロットが 1人制か 2人制か、日本語ガイドが付くかどうか、ラスベガスに 5つある空港のうちのどの空港を利用するか、などによって違ってくる。特にパイロットの数の違いによる価格差は大きいようだ。
なお現地に着陸しない簡易ツアーの料金はこれより約 $100ドルほど安いが、前述の通りあまりおすすめしない。(ツアーに関する詳しい情報はこのラスベガス大全の [ツアー] セクションを参照のこと)
ニュースを決定する人
さて、最近ラスベガス大全あてに 「パックツアーではなくて飛行機だけ予約して現地で自由に行動したいが、どうしたらよいか」 というような問い合わせが数多く寄せられているが、これに関してこの場を借りて説明しておきたい。
残念ながらそのような自由行動はやめておいた方がよいだろう。なぜなら、航空機だけの予約そのものは不可能ではないが (ただし割引料金などがないため、運賃はパッケージツアーと同じ程度かそれ以上になってしまうのが普通)、現地での交通手段が非常に不便だからだ。グランドキャニオン空港からグランドキャニオンの各展望スポットまでは 12 km以上もあるにもかかわらず、タクシーやレンタカーが皆無に等しい状況で、空港到着後、身動きが取れない。
ちなみに国立公園管理当局が運営するシャトルバスというものが存在しているが、それは国立公園内のみの運行で (空港は国立公園の料金所ゲートの外側にある Tusayan というビレッジ内)、空港と各展望スポットまでのアクセスには使えない。シャトルバスはあくまでも国立公園内でのキャンパーやコテージ利用者など長期滞在型の旅行者用と考えた方がよいだろう。
(2011年5月から、Tusayan と各ビューポイントを結ぶシャトルが試験的に運行し始めたという情報もあるが、まだ運行は不安定)
そのようなわけで、ツアーを利用したくない、という場合は、ラスベガスからレンタカーを利用するのがベスト、というか、それしか選択肢はないのが現状だ。
いずれにせよ、グランドキャニオンそのものはヨセミテやザイオンと違い ドライブを楽しみながら眺める観光地ではない ということも頭に入れておいた方がよい。つまり車窓からグランドキャニオンを見ることはできない (一瞬だけ、わずかに見える場所もあるにはあるが)。車から降りて展望スポットまで歩いて行ってそこでやっと初めてグランドキャニオンが見えるというわけだ。「移動」 と 「景色」 の関係を表現するならば、ヨセミテやザイオンが 「線」で、グランドキャニオンは 「点」、そしてその 「点」 から雄大な絶景を見下ろすことになる。「点」 とは、各展望スポットのことで、具体的には 「ヤバパイ・ポイント」、「ブライトエンジェル・ポイント」、「マーサー・ポイント」 など、いくつか固有名詞が付いた展望スポットが点在している。各展望スポットの間隔は数キロメートルほどあり、簡単に歩ける距離ではない。
なお、各種オプショナルツアーに関しては、このラスベガス大全の 【ツアー】 セクション内に詳しく説明されている。
*** グランドキャニオンツアーにおける諸注意 ***
■ 気温
グランドキャニオンは海抜が約 2000メートルとかなり高いため、冬場はそれなりの厚着をしていった方がよい。もっとも、絶壁の展望台で冷たい外気にさらされている時間はそれほど長くないため (残りの時間は観光バスの中) 少々寒くても我慢できないことはないかもしれない。いずれにせよ、ラスベガスより気温が約 10度低いことだけは覚えておく必要がある。
■ 乗り物酔い
飛行機が小型のため天候によっては揺れることがある。乗り物に弱い者はあらかじめ酔い止めの薬などを服用してから出発した方がよいかもしれない。乗り物酔いの薬はホテル街にあるドラッグストアで売られている。店員に 「Motion Sickness」用、または 「Moving Sickness」 用のピル (PILL) といえば意味は通じる。なおアメリカのこの種の薬は睡眠薬の成分が強すぎるのか、「眠すぎて観光にならなかった」 という声をときどき聞く。体重が少ない人などは日本製のものをあらかじめ用意していくか、適量の半分程度を服用するとよいかもしれない。
■ 時差
ラスベガスがあるネバダ州とグランドキャニオンがあるアリゾナ州では 1時間の時差があるので注意が必要だ。さらにやっかいなことに、夏時間と冬時間の採用方法が両州で異なるため、季節によっては必ずしも 1時間の時差があるとは限らない。またその季節の切り換え時期も日付ではなくて曜日で決められているため非常に覚えにくい。
したがってグランドキャニオンへ到着した際は、必ず現地の時刻を確認するようにしたい (ガイドに確認するとよいだろう)。これを怠ると集合時間に遅刻したり、帰りの飛行機に乗り遅れたりする可能性があるので十分注意が必要だ。
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